蠅(日語(yǔ)小說(shuō)連載)1

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作家名: 橫光 利一
    作家名読み: よこみつ りいち
    ローマ字表記: Yokomitsu, Riichi
    生年: 1898-03-17
    沒(méi)年: 1947-12-30
    人物について: 福島県生まれ。1921年に「父」「比叡」「南北」を発表し、菊池寛に認(rèn)められる。1923年「新小説」に「日輪」を発表。1924年、片岡鉄兵、川端康成らとともに「文蕓時(shí)代」を創(chuàng)刊し、新感覚派文學(xué)の運(yùn)動(dòng)をおこす。代表作として「機(jī)械」「寢園」など。1947年12月30日、胃潰瘍にて死去。
    一
    真夏の宿場(chǎng)(しゅくば)は空虛(くうきょ)であった。ただ眼の大きな一疋(いっぴき)の蠅だけは、薄暗い廄(うまや)の隅(すみ)の蜘蛛(くも)の巣にひっかかると、後肢(あとあし)で網(wǎng)を跳ね(はね)つつ暫(しばら)くぶらぶらと揺れていた。と、豆(まめ)のようにぼたりと落ちた。そうして、馬糞(ばふん)の重み(おもみ)に斜めに突き立っている藁(わら)の端から、*(らたい)にされた馬の背中まで這(は)い上(あが)った。