容易出錯(cuò)的日語表現(xiàn)六

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ている」と「てある」
    何年か前の日本語教育能力検定試験に、a「ドアがあいている」とb「ドアがあけてある」の違いを初級學(xué)習(xí)者に分かるように説明しなさい、という問題が出たことがあります。もし絵で答えていいなら、aはドアが完全に閉まらず風(fēng)が吹き込んでいる狀態(tài)、bはドアが閉まらないように椅子などで押さえてある狀態(tài)を描けばいいかもしれません。それにしても、自動(dòng)詞+テイル、他動(dòng)詞+テアルの違いは微妙で、「電気がついている」と「電気がつけてある」の違いとなると、絵で表すのはかなり難しいでしょう。両者の違いは、見た目には現(xiàn)れない何かに関係するようです。
    そこで、片方しか言えない場合をみてみましょう。「一萬円札が破れているから、替えてもらおう」の「破れている」は「破ってある」にはなりません。逆に、「子供でも開けられるようにキャップがゆるめてある」は「ゆるんでいる」とは言えません。テイルもテアルも狀態(tài)を表すことに変りはないのですが、テアルが使えるのは、誰かが作用を加えたからそのような狀態(tài)になっている、と作用面に著目した場合であり、結(jié)果面に著目するテイル(誰かが作用を加えた場合も、自然にそうなった場合も可)と比べてみると、用いられる場面が明らかに異なります。
    分かりやすい例で考えてみましょう。a「ビールが冷えている」とb「ビールが冷やしてある」は、はっきり意味が違います。aはビールが低い溫度になっているという、結(jié)果面に著目した表現(xiàn)、bはビールを前もって冷蔵庫に入れるなどしたという、作用面に著目した表現(xiàn)です。したがって「冷やしてあるけど、まだ冷えていない」という文も可能なわけです。作用がすぐ結(jié)果に結(jié)びつかない「冷える/冷やす」「乾く/乾かす」「伝わる/伝える」などの動(dòng)詞の対の場合に、テイル・テアルを付けたとき、はっきりとした意味の違いが出てくるのです。ちなみに、「あけてあるけど、まだあいていない」と言えないのは、「あける」という作用が即「あく」という結(jié)果に結(jié)びつくからです。
    初級學(xué)習(xí)者には作用面、結(jié)果面といった用語で説明することができませんが、テイル・テアルの使われるふさわしい場面を考え、できるだけ分かりやすい例を多く使って指導(dǎo)したいものです。