人類·動物·地球
まど·みちおさんの紡ぐ詩は穏やかに、読む者の胸に広がっていく。明日99歳の白壽を迎えるその詩人に、「虹」という一作がある。地球に君臨する人間への、平易だが、きびしい言葉が連なっている。
窓(MADO)·道雄的詩沉穩(wěn)恬靜,常常在讀者的心中展開非凡的意境。明天迎來99歲“白壽”的詩人,有一首題為《虹》的作品。飽含著送給稱霸地球的人類的話語,平易卻又不乏苛責。
〈ほんとうは/こんな 汚れた空に/出て下さるはずなど ないのだった/もしも ここに/汚した ちょうほんにんの/人間だけしか住んでいないのだったら〉。そして続く。
“其實/不該在這 污濁的天空/顯出你 尊貴的身影 如果 這兒住的/只有那些弄臟天空的 罪魁禍首/人類的話”接下文。
〈でも ここには/何も知らない ほかの生き物たちが/なんちょう なんおく 暮している/どうして こんなに汚れたのだろうと/いぶかしげに/自分たちの空を 見あげながら〉。無辜(むこ)の生き物を慰めるために、虹は空にかかる――詩を思い出しながら、國際自然保護連合の新しい報告を読んだ。
“然而 這兒還生活著/幾百萬 幾億/毫不知情的 其他生靈/為什么 弄得這么臟了呢/它們疑惑地/仰望著 自己的天空”為了慰藉無辜的生靈,彩虹才在天空懸掛——我一邊回想這首詩,一邊讀了國際自然保護聯(lián)盟的最新報告。
世界の哺乳類(ほにゅうるい)の4分の1が、主に人間活動の影響で絶滅の危機にあるのだという。危機は1141種に忍び寄り、うち188種は絶滅寸前、29種はもう手遅れの狀態(tài)らしい。環(huán)境は悪化し、生息地は消えて、動物たちを追いつめている。
報告稱世界上有四分之一的哺乳類動物,主要是在人類活動的影響下而處于滅絕危機的。這種危機不聲不響地迫近1141種動物,而其中的188種與滅絕只有咫尺之遙,29種似乎已無法挽救了。環(huán)境惡化,棲息地消失,正把動物們逼向絕境。
そうした中で、哺乳類の一種、人間は増え続けている。國連人口基金の新しい報告では67億人。2050年には91億人を超えるという。地面も空気も、水も緑も、1人分の「地球」は少なくなる一方だ。無論それらは、他の生き物との共有財産である。
在這樣的情況中,同為哺乳動物的一種,人類卻在不斷增加。聯(lián)合國人口基金組織的最新報告中的數(shù)據為67億人口。據說到2050年會超過91億。地面、空氣、水、綠地,這些分到每個人的“地球”越來越少。不用說,那些都是人類與其他生物的共同財產。
まどさんが思いを託した虹は、空の片方が晴れて、もう片方で雨が降るとき現(xiàn)れる。夏の風物詩だが、晩秋から初冬にも「時雨(しぐれ)虹」が時折かかる。淡い日差しゆえに消えやすい様が、滅びゆくものの姿に重なり合う。
詩人窓(MADO)用以寄托情思的彩虹,常在“東邊日出西邊雨”的時候出現(xiàn)。雖然是夏日的風景詩,晚秋和初冬時節(jié)也偶爾會有“時雨虹”(陣雨彩虹)懸掛。這種容易被柔和日光照射后消失無蹤的“殘像”,不經意間已和瀕臨滅絕物種的身影重疊在了一起。
1. 張本人:[災いの]禍首,罪魁;[事件を引き起こした]肇事者 事件の張本人/肇事者 暗殺計畫の張本人/策劃暗殺的禍首
2. まど·みちお(1909年11月16日 - )は、山口県周南市出身の詩人。本名は石田道雄(いしだみちお)?!袱兢Δ丹蟆工洹袱浃丹螭妞Δ婴蟆工胜?、そのおおらかでユーモラスな作品は童謡としても親しまれている。
まど·みちおさんの紡ぐ詩は穏やかに、読む者の胸に広がっていく。明日99歳の白壽を迎えるその詩人に、「虹」という一作がある。地球に君臨する人間への、平易だが、きびしい言葉が連なっている。
窓(MADO)·道雄的詩沉穩(wěn)恬靜,常常在讀者的心中展開非凡的意境。明天迎來99歲“白壽”的詩人,有一首題為《虹》的作品。飽含著送給稱霸地球的人類的話語,平易卻又不乏苛責。
〈ほんとうは/こんな 汚れた空に/出て下さるはずなど ないのだった/もしも ここに/汚した ちょうほんにんの/人間だけしか住んでいないのだったら〉。そして続く。
“其實/不該在這 污濁的天空/顯出你 尊貴的身影 如果 這兒住的/只有那些弄臟天空的 罪魁禍首/人類的話”接下文。
〈でも ここには/何も知らない ほかの生き物たちが/なんちょう なんおく 暮している/どうして こんなに汚れたのだろうと/いぶかしげに/自分たちの空を 見あげながら〉。無辜(むこ)の生き物を慰めるために、虹は空にかかる――詩を思い出しながら、國際自然保護連合の新しい報告を読んだ。
“然而 這兒還生活著/幾百萬 幾億/毫不知情的 其他生靈/為什么 弄得這么臟了呢/它們疑惑地/仰望著 自己的天空”為了慰藉無辜的生靈,彩虹才在天空懸掛——我一邊回想這首詩,一邊讀了國際自然保護聯(lián)盟的最新報告。
世界の哺乳類(ほにゅうるい)の4分の1が、主に人間活動の影響で絶滅の危機にあるのだという。危機は1141種に忍び寄り、うち188種は絶滅寸前、29種はもう手遅れの狀態(tài)らしい。環(huán)境は悪化し、生息地は消えて、動物たちを追いつめている。
報告稱世界上有四分之一的哺乳類動物,主要是在人類活動的影響下而處于滅絕危機的。這種危機不聲不響地迫近1141種動物,而其中的188種與滅絕只有咫尺之遙,29種似乎已無法挽救了。環(huán)境惡化,棲息地消失,正把動物們逼向絕境。
そうした中で、哺乳類の一種、人間は増え続けている。國連人口基金の新しい報告では67億人。2050年には91億人を超えるという。地面も空気も、水も緑も、1人分の「地球」は少なくなる一方だ。無論それらは、他の生き物との共有財産である。
在這樣的情況中,同為哺乳動物的一種,人類卻在不斷增加。聯(lián)合國人口基金組織的最新報告中的數(shù)據為67億人口。據說到2050年會超過91億。地面、空氣、水、綠地,這些分到每個人的“地球”越來越少。不用說,那些都是人類與其他生物的共同財產。
まどさんが思いを託した虹は、空の片方が晴れて、もう片方で雨が降るとき現(xiàn)れる。夏の風物詩だが、晩秋から初冬にも「時雨(しぐれ)虹」が時折かかる。淡い日差しゆえに消えやすい様が、滅びゆくものの姿に重なり合う。
詩人窓(MADO)用以寄托情思的彩虹,常在“東邊日出西邊雨”的時候出現(xiàn)。雖然是夏日的風景詩,晚秋和初冬時節(jié)也偶爾會有“時雨虹”(陣雨彩虹)懸掛。這種容易被柔和日光照射后消失無蹤的“殘像”,不經意間已和瀕臨滅絕物種的身影重疊在了一起。
1. 張本人:[災いの]禍首,罪魁;[事件を引き起こした]肇事者 事件の張本人/肇事者 暗殺計畫の張本人/策劃暗殺的禍首
2. まど·みちお(1909年11月16日 - )は、山口県周南市出身の詩人。本名は石田道雄(いしだみちお)?!袱兢Δ丹蟆工洹袱浃丹螭妞Δ婴蟆工胜?、そのおおらかでユーモラスな作品は童謡としても親しまれている。