天聲人語08年11月20日

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兩前厚生省高官遇襲
    北の地方は雪化粧し、暖地でも冷え込みがきびしい。大陸からの寒気とともに冬將軍の足音が聞こえてきた。〈國安く冬ぬくかれと願ふのみ〉。高浜虛子の一句を思い出す。暖冬を願うというより、「ひもじさ、心細(xì)さ」のない「溫(ぬく)さ」の意味だろう。
    此時的北方已是銀妝素裹,溫帶地區(qū)也日漸寒冷起來了。我們已聽到了與來自大陸的寒氣一起襲來的嚴(yán)寒的腳步聲。這使我想起了高浜虛子的俳句:“只愿國家能夠安度寒冬”。這與其說是期望溫暖的冬天,不如說是表達(dá)了作者渴望沒有“饑餓、不安”的“溫暖”。
    この冬はどうか。不況の暗雲(yún)が列島を覆う。消費(fèi)は縮み、雇用はゆらぎ、中小企業(yè)は資金繰りに苦しむ。政治は迷走する。そんな灰色の空に、今度は、不気味な黒雲(yún)がわき上がった。2人の元厚生事務(wù)次官宅を狙った殺傷事件である。
    今年的冬天又如何呢?不景氣的陰云覆蓋著列島。消費(fèi)緊縮、雇傭關(guān)系動搖、中小企業(yè)苦于如何運(yùn)作資金。政治更是前途未卜。此時,灰色天空下又飄來了一片令人毛骨悚然的黑云——這就是近日兩起襲擊兩位前厚生省事務(wù)次官,并造成死傷的事件。
    2人とも年金畑が長く、今の制度の骨格をつくった高級官僚だ。どちらも、犯人は玄関で問答無用に刺したらしい。東京と埼玉の現(xiàn)場は10キロと近い。共通點(diǎn)は、「連続」が偶然でないことを指し示している。
    兩位受害人都是長年專門負(fù)責(zé)養(yǎng)老金問題,并制定了現(xiàn)今制度基本框架的高官。而犯人采取在玄關(guān)沉默不語直接刺殺的方式。東京和琦玉的兩個犯罪現(xiàn)場相距不到10公里。它們的共同點(diǎn)顯示出這種“連續(xù)性”絕非偶然。
    だが、それから先は分からない。年金問題をめぐるテロなのか、それとも違う目的なのか。同一犯か、別人か?!袱郡椤工取袱欷小工瓮评恧扦膜胜笆录瘠?、核心部が見通せない。無論いかなる理由にせよ、斷じて許されぬ蠻行に変わりはない。
    但是,除此之外我們就推斷不出什么了。是對于養(yǎng)老金問題的恐怖襲擊呢?還是處于其他的目的呢?犯人是同一個人還是另有其人呢?對于該事件的真相,相關(guān)部門目前只能用“たら”“れば”等詞語推測,完全看不到事件的本質(zhì)。當(dāng)然,無論是怎樣的理由,這種罪行都是絕對不可饒恕的。
    いまの世に吹く不況の風(fēng)は、世界恐慌の始まった1929(昭和4)年を思わせるとも聞く。その年、いまブームの「蟹工船」が出版され、「大學(xué)は出たけれど」の嘆きが流行した。閉塞(へいそく)感の中でテロが橫行するようにもなる。
    聽說,現(xiàn)在社會上不景氣的景象讓人想到了于1929年(昭和4年)開始的世界恐慌。就在那一年,現(xiàn)在仍十分流行的小說《蟹工船》出版了,當(dāng)時流行著這樣一種說法“這年頭,上了大學(xué)也沒什么用”。就在這種閉塞感中,暴力事件橫行于世。
    冒頭の句を、虛子は戦前に詠んだ。暗い時代だが、どんな時でも人は幸福を求め、「冬ぬくかれ」を願う。人の権利でもあり、生きる営みそのものでもあろう。それを斷ち切った犯行の反社會性と、そして卑劣を強(qiáng)く憎む。
    開頭提到俳句,是虛子在二戰(zhàn)前夕創(chuàng)作的。雖然時代黑暗,但無論何時人類都是渴望幸福,渴望“穿越寒冷的冬天”的。這既是人類的權(quán)利,也是人類生存的根本。一切將其切斷的反社會性活動和卑劣行徑,都將會被世人憎惡。
    1、冬將軍:嚴(yán)冬
    ナポレオンを破ったロシアの冬將軍/使拿破侖Nápòl(fā)ún吃了敗仗bàizhàng的俄國的嚴(yán)寒。
    冬將軍の到來/嚴(yán)冬的來臨。
    2、不気味:
    (不由得)令人毛骨悚然lìng rén máo gǔ sǒng rán,令人害怕hàipà。
    あたりは不気味に靜まりかえっていた/周圍靜得令人毛骨悚然。
    不気味な沈黙/令人害怕的沉默chénmò。
    不気味な洞窟/陰森森yīnsēnsēn的山洞。
    不気味な物音/可怕的怪聲音。