新編日語第三冊:第十一課 留守番電話2

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応用文
    テレビ電話
     兄さんに、アフリカから、宇宙中継でテレビ電話がかかってきた。
     テレビスクリーンに出てきた人の顔を見て、みんなはびっくりした。色の真っ黒な黒人だったからだ。
     黒人は、真っ赤な口をぱくぱくとあけて、なにか、一生懸命にしゃべる。だが、なにを言っているのか、さっぱり分からない。
     兄さんは、英語で聞き返した。しかし、黒人は首をかしげ、いっそう早口になって、わけのわからない言葉を捲くし立てる。
     お父さんがフランス語で試してみた。したし、それもだめ。兄さんが、あまりうまくないドイツ語で、話し掛けてみたが、これまた、むだだった。その黒人は、その國語のどれも習ったことがないらしいのだ。
     「よわったな……。この人の言葉は、どうやら、アフリカのスワヒリ語らしいけど、僕は、アフリカ語は弱いんだ?!?BR>     「私もだめだな。インドネシア語なら、少しは分かるんだが。」
     お父さんも首をひねった。
     黒人も、弱ったような顔で、こっちをながめている。
     すると、ママがふと思い付いたように、ホーム電子頭脳の前に寄り、マイクを取って話し掛けた。
     「あなたの記憶裝置には、アフリカの、スワヒリ語は記憶されていたかしら?」
     ホーム電子頭脳の信號ランプが二、三回、ぱちぱちと瞬いたかと思うと、スピーカーから気持ちのいい男の聲が流れてきた。
     「ハイ。アジア、アフリカ語ハ、二十か國語ガ、キオクサレテイマス。スワヒリ語モ、ホンヤクデキマス?!?BR>     「それはありがたい。」
     兄さんが躍り上がって言った。
     「それじゃ、いまテレビ電話に出ている人の言葉を通訳してくれ?!?BR>     「カシコマリマシタ?!?BR>     兄さんは、ホーム電子頭脳のダイヤルをひねって、テレビ電話と連絡した。それから、テレビ電話に向って言った。
     「もし一度初めから話してください。今度は分かったでしょう?」
     すると、黒人の顔がぱっとうれしそうに輝いた。
     もちろん、今度は兄さんの日本語は向こうには、スワヒリ語に通訳されて聞こえたのだ。
     と思うと、スピーカーから流暢な日本語が響いてきた。ホーム電子頭脳の翻訳回路がスワヒリ語を日本語に通訳したのだ。
     「私は東アフリカ共和國のロンボクというものです。いま日本東都大學に留學しているメケメケのいとこです。
     「そうか!メケメケならば、僕の親友ですよ。」と兄さんは大きく頷いて言った。
     「それで、メケメケとは連絡が取れたんですか?!?BR>     ロンボクは困ったような顔になった。
     「それがだめのです。東都大學の留學生會館に電話したんですけど、留守なんです。それで、一番のお友達のあなたならば、行き先が分かるかもしれないと思ってお電話してみたんです?!?BR>     「ああ、それなら分かりますよ?!?BR>     兄さんは急き込んで、「メケメケはいま南極市へ行く途中なんです。今ごろは南極行きのロケット機に乗っています?!?BR>     「それは困った……。どうして連絡を取ればいいでしょう?」
     ロンボクが眉をひそめて言った。
     「大丈夫ですよ。この電話を切って少し待ってください。いまこっちからそのロケット機にテレビ電話をかけて、メケメケを呼び出し、そっちへ電話するように言ってあげます。」
     ロンボクが顔を輝かして頷いた。
    ファンクション用語
    提案
    A 今晩、劇映畫があるそうですが、いかがですか。
    B あれ、面白そうじゃありませんか。
    A 一緒に見に行きませんか。
    B ええ、行きましょう。
    A じゃ、晩ご飯は簡単にしたらどうでしょう。
    B いいでしょう。